ブログをHexoとGitHubとCloudflareで運用することにしたので、その初期設定方法を紹介します。

VisualStudioCodeのインストールと設定

概要

静的サイトジェネレーター(SSG)でサイトを構築するには、プログラムコードを入力・作成する必要があります。

SSGの一つであるHexoも、CSSで見た目を設定したり、MarkdownやHTMLで投稿記事を書くので、ある程度プログラムコードを書きやすい環境が必要です。

プログラムコードは、Windowsの標準機能である「メモ帳」でも入力・作成可能ですが、メモ帳は白い画面に黒文字を入力するだけの機能しかなく、コードミスを検出したり、コードを自動で色分けするといった機能はありません。

こうした機能を持つ、「VisualStudioCode(VSCode)」を利用する方が楽です。

VSCodeは、Microsoft社が提供する無償のコードディタです。

インストール

公式サイトからダウンロードします。

インストール作業は、特に難しくはないはずですので、説明は省略します。

日本語化

Windowsの「スタート」ー「Visual Studio Code」をクリックすれば、起動します。

左側のサイドバーにある「Extensions」のアイコンをクリックします。

表示された検索窓に「Japanese」と入力し、候補表示のうち、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をクリックします。

「install」をクリックします。

インストール後、右下の「Restart」ボタンをクリックします。

以上で、VSCodeが日本語化されます。

Hexoのインストールとサイト構築

概要

Hexoは、静的サイトジェネレーターの1つです。

静的サイトジェネレーターとは、Webサイトを作成するソフトウェアと言えるでしょう。

静的サイトジェネレーターの対局にあるのが、WordPressというソフトウェアで動的なサイトを作成します。

静的サイトジェネレーターとWordPressの違いは、色々ありますが、簡単に言うと、静的サイトジェネレーターは高速に表示できるサイトを作成しますが、複雑な処理をするサイトには向いていません。WordPressは、比較的に表示速度が遅いが、色々な処理をサイト内に盛り込むことができます。

Hexoは、台湾人が開発したプログラムで、中国語でのフォーラムへの書き込みや解説サイトが多いことからも台湾人・中国人に人気のあることが分かります。

Hexo以外の静的サイトジェネレーターとしては、Hugo、Jekyllなどが日本でよく使われているようです。

インストール

Hexoのインストールと設定は、公式ドキュメントのとおりです。

Gitのインストール

公式サイトからダウンロード・インストールします。

インストールされたら、「スタート」の「Git」からGitBashをクリックします

ユーザー名とメールアドレスを登録します。やり方はググりましょう。

Node.jsのインストール

公式サイトからダウンロード・インストールします。

インストールの際に、デフォルトで「Add to Path」にチェックが入っているはずです。外さずにそのままにしてインストールしてください。

Hexoのインストール

上記の2つをインストールしたら、いよいよHexo本体のインストールです。

VSCodeを起動します。

「CTRL+@」を押すと、ターミナルが表示されます。

ターミナルに下記のコードを入力(または、コピペ)します。

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npm install -g hexo-cli

エンターキーを押して、しばらく待つとインストールが完了します。

確認

Hexoの公式サイトでは、Node.jpの最新バージョンを推奨しています。(2023年7月現在では、Hexo6.2に対して、Node.jsの要件は12.13.0以上、推奨は18.5.0)

HexoおよびNode.jsのバージョン確認は、コマンドラインに「hexo version」と入力すれば確認できます。

サイトの構築

公式サイトに従ってサイトを構築していきます。

データを保存するフォルダを作成と、初期設定サイトの構築

「スタート」ー「Windows Powershell」ー「Windows Powershell」を開きます。

目的のフォルダ(新規フォルダを作成する既存フォルダ)に移動します。

📌Powershellでの移動方法など
  • 例えばDドライブに移動するなら「cd D:/
  • Dドライブ内のフォルダに何があるか調べるなら「ls
  • そのうち「test」というフォルダに移動するなら「cd test
  • 一つ上のフォルダに戻るなら「cd..
と入力しましょう。

目的のフォルダに移動したら、フォルダ「myfolder」を作成し、サイトを構築するため、下記のコードを入力します。

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hexo init myfolder
cd myfolder
npm install

これで「myfolder」というフォルダが作成されたうえ、Hexoの初期設定によるサイトが構築され、そのデータが格納されました。

サイトが構築されているかを確認

VSCodeを起動します。

「CTRL+K」「CTRL+O」とキーを押すと、「フォルダを開く」のダイアログが表示されるので、上記で作成した「myfolder」に移動し「フォルダーを選択」をクリックします。

「CTRL+@」をキー入力し、「ターミナル」を表示し、次のコードを入力します。

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hexo server

ターミナルに表示される最後の行にあるリンク「http://localhost:4000/」を「CTRL」を押しながらクリックします。

ブラウザが起動し、ローカルサーバーで構築されたWebサイトが表示されます。ローカルサーバーなので、インターネット上に閲覧できません。

ターミナルに戻って、「CTRL+C」とキー入力すると、ローカルサーバーが終了します。ブラウザも閉じましょう。

GItHubに紐づけ

PCにあるフォルダ(ローカルリポジトリ)をGitHub(リモートリポジトリ)に紐づけ

まず、GitHubにリポジトリ(リモートリポジトリ)を作ります。

ブラウザでGitHubにログインします。

右上の「+」をクリックし、「New repository」をクリックします。

「Repository name」に「myblog」と入力します。

2段下にある「public」を「private」に切り替えます。

一番下の「Create repository」をクリックします。

これで完了ですが、ブラウザはこのままにしておきます。

PCの「myfolder」をGitHubの「myblog」に紐づけ

VSCodeのターミナルに次のコードを入力し実行します。

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git init

GitHub画面上の少し下にある「…or push an existing repository from the command line」に書いてある3つのコードのうち2つを1つずつ、VSCodeのターミナルにコピペして実行します。

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2
git remote add origin https://github.com/XXXXXXXX/YYYYYYY.git
git branch -M main

VSCodeの左側メニュー3つ目の「ソース管理」をクリックし、「メッセージ」に任意の文字を入れて、「コミット」をクリックします。

「Branchの発行」をクリックします。

ブラウザに戻って、更新してみると、データがアップロードされているはずです。

ホスティングサービス「Cloudflare」に接続(デプロイ)

Cloudflare公式サイトにHexoをデプロイする方法が記載されていますので、それにしたがって接続します。

デプロイ方法

まず、Cloudflareにログインします。

左側メニューのうち「Worker&Pages」をクリックします。

ページ右側に表示される「Create application」をクリックします。

タブを「Pages」に切り替えます。

下の方に表示される「Connect to Git」をクリックします。

GitHubリポジトリのうち、「myblog」をクリックします。

右下の「Begin setup」をクリックします。

「Project name」と「Production branch」は、そのままにしておく。

「Framework preset」は、「None」のままにしておく。

「Build command」に「hexo generate」と入力します。

「Build output directory」に「public」と入力します。

「Path」は、空欄のままにしておく。

「Environmental variables」の「variable name」には「NODE_VERSION」と入力します。

「Value」には、「18.14」と入力します。

右下の「Save & Deploy」をクリックします。

60秒ほど待つとデプロイが完了し、右下の「Continue to project」がアクティブになるので、クリックします。

以上で完了です。

📌失敗(エラー)になった場合
  • 「設定」タブをクリックし、左メニュー「ビルド&デプロイ」のうち「ビルドシステムのバージョン」が「2」になっていたら、「1」に変更すると解決します。

確認

ブラウザを起動します。

アドレスに下記を追記します。

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myblog.pages.dev

サイトが表示されれば成功です。

ドメインサービス「XseverDmain」の独自ドメインを適用

独自ドメインを取得

まず、XserverDomainにログインします。

右上のログインをクリックします。

E-mailアドレスとパスワードを入力します。

右上のドメイン取得をクリックします。

取得したいドメインを入力し、検索します。

ドメインが取得可能であれば、手続きを進めます。

今回は、「myblog999.com」というドメインを取得したとしましょう。

なお、ネームサーバーは、後から変更できるので、エックスサーバー(標準)のままで良いです。

Cloudflareで設定

Cloudflareにログインします。

左側メニューの「Workers&Pages」をクリックします。

自分のサイト「myblog」をクリックします。

タブ「Custom domains」をクリックします。

「Setup a custom domain」をクリックします。

「myblog999.com」と入力し、「続行」をクリックします。

「DNS移行を開始」をクリックします。

「myblog999.com」と入力し、「続行」をクリックします。

Freeプランを選択します。

DNSレコードの追加になったら

  • タイプ:CNAME
  • 名前:myblog999.com
  • ターゲット:myblog999.pages.dev

として、この他は初期状態のままにしておきます。

保存をクリックします。

数分待ちます。

Cloudflare Nameserversという箇所にType欄に「NS」と記載がある横のValue欄の値(2行あるはず)を表示し、コピーします。

XserverDomainで設定

XserverDomainにログインします。

ネームサーバー設定を開き「その他のサービスで利用する」を選択し、コピーした値を貼り付けます。(2行ある場合は、それぞれコピペします。)

Cloudflareで再度設定

Cloudflareにログインします。

カスタムドメイン画面で、設定をアクティブにします。

数分待つと完了します。

今回は、下記のサイトを参考にさせていただきました。 https://kshida-blog.com/posts/set-my-domain-to-cloudflare-pages